【ぱれっと】恋がさくころ桜どき 感想
- 2015/04/17
- 04:31
【共通√】
いわゆる「The学園モノ」
この作品に対しては、これが褒め言葉になる
妹がいて幼なじみがいて同級生がいて、たわいもない会話が繰り広げられる
そんな中でもだれることなく、物語が展開されていく
プレイ前にいれた情報からだと若干のくささを感じが、そういうわけでもなく
いい塩梅、いいテンポで話が進んでいく
主線の会話の裏で話される他キャラのやりとり
筆者自身「学園物」が一番エロゲをやっていると感じるので
学校に行って帰っての平々凡々なサイクルでも
どことなく楽しませてくれる本作は上手いなと感じた
若干残念だったのが、恋の妖精との会話
「死神→死神じゃないです。恋の妖精です」のくだりが多いので
少しの倦怠感があった
賞金首とは何だったのだろうか、少しサラッとしすぎていた気がする
【杏√】
死神との恋
死を司るのに愛(やがては命)を育むという矛盾を
どう展開していくかと思ったら、案外普通な展開
そこまで鬱になっていくわけでもなく、さしてコメディ的になっていくわけでもなく
設定的に少し死神っぽくないなとは感じてはいたが
そこが悪いわけではなくマイルドになって読みやすくなっている印象を持った
杏のような喜怒哀楽がひたすらに出ていくキャラは
見ていて楽しく、また微笑ましくもある
そしていて包容力がありながらも、子供っぽさが抜けない感じは可愛いと認めざるをえない
EDに入る前の最後のティナの言葉
「悠真さんと杏さんの子供の命を運びたい」
そのために嫌な死神業に戻る決心をしたティナの行動は
人間と死神という異種を超えた愛に動かされた結果であり
思わずきれいな話だなと思った
思い返してどこがいいかと言われれば雰囲気と答えてしまうほどに
そこまで印象が強いシナリオではなかったが
面白い、面白くないではなく「綺麗」という感想が出てきたのは
この√の完成度が高かったからなのだろう
強い愛を感じた、そんな√だった
【美桜√】
幼なじみとの普通の恋愛
ただそれには、男性恐怖症という障害があり、それを克服していくという√
美桜の可愛さと相まって、王道らしい展開
……だったのだが、最後の落ちへもっていく場面での稚拙さを感じた
美桜らしくない行動で話を起伏させる(ライターがそれを意図して行っているとしても)
こなたの用事を妨げたわけでもないのに感情的になっているのを見ると
わざわざ最後にもっていくために、用意されたもののように感じてあまり好かない
車の事故を自ら防いだことから解消することに関しては腑に落ちるものがあったものの
起点の曖昧さがどうしてももやがかったしまった
美桜は√の中でたくさん照れる
素直でいい子である面からプラスで、字面まんまを受け止めて照れたり惚気けたりする行動は
ものすごく魅力的でこんな子が彼女ならと思わせてくれる
Fin1枚絵の手をつないでる場面は、今までの泣き顔を見てきたユーザーなら
今までの笑顔とは一味も二味も違う笑顔として見えるだろう
悠真と手を繋げる"幸福感"が全面に出ていて、とても心に響くものになった
若干のもやがあるものの"手をつなぐ"という日常を
効果的に描いている面白い√だった
個人的フェチな巫女の観点で書くと
1枚目のパイズリはお尻と相まってものすごくいいものなのだが
2枚目は巫女服っぽくなく和服のはだけた感じっぽいと思った
巫女服を着ているのだから、挿入場面でも巫女服っぽさを出してほしかった
【こなた√】
血のつながっている妹との禁断の愛
周りはもちろん歓迎するはずもなく、先生から反対されて妹から反対されてという√
こなたの可愛さ、キュンとくる部分もちろんあるのだが
如何せん、嫌にリアルである
それがシナリオ的にいい悪いはおいておいて
このゲームのテーマは「女の子と、恋をしよう」である
禁断を示すことによって本当に恋がしたくなるのか今一度考えては欲しかった
全体的に重い雰囲気が漂い、イチャイチャを楽しめる感じではなかった
妹萌えがある方なら、また違った見方ができるかもしれない
その気がない私としては進めることが若干の苦痛であった
「ぱれっと」に求められているもの
また、出そうとしたものは本当にこういうシナリオだったのだろうか
【夕莉√】
この√を一言で表すとしたら何だろうか
姉妹の絆だろうか、一言であらわすのが難しい
美桜のように、全面に女の子らしさを出していく感じではないのだが
相手を優先で考えてくれる、大和撫子的な彼女
ちょっとずつ進んでいく関係がなんとも微笑ましくも楽しく見ていられる
今回の√は花子が死ぬかもしれないという部分が終盤に絡んでくるのだが
ただ裏で行われている行動で、実際に悠真と夕莉との関係に影響を及ぼさない
そのせいでただ、別れてよりを戻すだけになってしまった
死神が思わせぶりな発言を最後にするものの、それが何を意図するのかはまるでわからない
もしかしたら悠真に知らないうちに恋をしていて……という流れなのかもしれないが
悠真を認める、夕莉を公に認めるという描写はあってもそのような感じには見えなかった
夕莉と愛を育むのを見ながら、花子が話の起伏となるという
正直に言うとよくわからない感じで終わってしまったのがとても残念だ
みなさんは大和撫子のような子と付き合ってみたいと思ったことはないだろうか
夕莉はそれを満たしてくれて、締めるところは締めてくれていた
どこか脆く壊れそうな印象を受けるが、それを支えてあげたいと思わせてくれる
シーンは物凄く力を感じた
1回目の只管に求めてしまうところや
3回目の水着でのHはとても興奮した
特に3回目は、自分のものを口に咥えているCGがとてもくる
その後の対面座位もいいアングルから書かれており
夕莉の顔、夕莉の胸を堪能できる素晴らしいCGであった
2回目は、バイト服でのシーンなのだが
アングルが股の下からの光景で、いいアングルとは言いづらかった
着物姿を映えさせるものがもう少し欲しかった
シーンに光るものを感じただけに、後半のオチに夕莉をもっと絡めていけたら
また印象は変わっていたかもしれない
筆者自身が悔いの残る√であった
花子の印象がかなり変わって良くなったのは収穫だったのかもしれない
対面座位ってスバラシイ!
【ティナ√】
死神ではなく恋の妖精として生きたかった死神の物語
やはりというのだろうか
ティナが死神の仕事をしながらも死神を受け入れられなかった
それを隠しつつ過ごしていったという部分に心を動かされた
自分が消えていくのを分かっていても命を消化することを受け入れない生き方には
すごいと思ってしまった
ティナ本来の愛くるしさも√内ではよく出ており
「子猫っぽさ」が様々な場面で散見された
まるで我が子のような愛らしさが出ていた
その半面、恋人のようではなかった
√ないでもしきりに「恋人っぽいことをしたい」と言っていたが
それでも恋人っぽくはなりきれなかった
シーンの見どころはフェラだと思う
自分の息子をかわいがるティナにはそういう気がなくても反応してしまうでしょう
肥田との絡みがあまり良くない部分とED後のそっけなさが惜しい点として挙げられる
特に肥田と主人公が喧嘩する場面は、あまりにも共感できなかった
入院してる彼女に別れをきりだしたのはそんなにも罪なのだろうか
人の恋沙汰に足を踏み入れて殴ってしまう主人公には少し冷めてしまった
【総評】
このゲームのテーマは「女の子と恋をしよう」である
実際蓋を開けてみると恋をしたくなる内容だっただろうか
それとは違う方向が大半だったのではないか
読み物としては嫌いではないが
そこがぶれたために、全体的にほんわかした何かになってしまったのだと推測する
ましろ色が受けたのは甘さだったはず
さくさくで恋をしようとしたユーザーは恋をしきれなかったのではないだろうか
--------------------------
単文のつもりでしたが、書きためていた長文が見つかったので
その後に追加するようにして書き上げました
美桜とこなたのあたりで結構時間があいてしまったので語りに差が生じていると思います
結果つまらなくはなかったが、特別面白くはなかったという感想です
今の2000~2500あたりの値段は“妥当”と感じてしまいました
いわゆる「The学園モノ」
この作品に対しては、これが褒め言葉になる
妹がいて幼なじみがいて同級生がいて、たわいもない会話が繰り広げられる
そんな中でもだれることなく、物語が展開されていく
プレイ前にいれた情報からだと若干のくささを感じが、そういうわけでもなく
いい塩梅、いいテンポで話が進んでいく
主線の会話の裏で話される他キャラのやりとり
筆者自身「学園物」が一番エロゲをやっていると感じるので
学校に行って帰っての平々凡々なサイクルでも
どことなく楽しませてくれる本作は上手いなと感じた
若干残念だったのが、恋の妖精との会話
「死神→死神じゃないです。恋の妖精です」のくだりが多いので
少しの倦怠感があった
賞金首とは何だったのだろうか、少しサラッとしすぎていた気がする
【杏√】
死神との恋
死を司るのに愛(やがては命)を育むという矛盾を
どう展開していくかと思ったら、案外普通な展開
そこまで鬱になっていくわけでもなく、さしてコメディ的になっていくわけでもなく
設定的に少し死神っぽくないなとは感じてはいたが
そこが悪いわけではなくマイルドになって読みやすくなっている印象を持った
杏のような喜怒哀楽がひたすらに出ていくキャラは
見ていて楽しく、また微笑ましくもある
そしていて包容力がありながらも、子供っぽさが抜けない感じは可愛いと認めざるをえない
EDに入る前の最後のティナの言葉
「悠真さんと杏さんの子供の命を運びたい」
そのために嫌な死神業に戻る決心をしたティナの行動は
人間と死神という異種を超えた愛に動かされた結果であり
思わずきれいな話だなと思った
思い返してどこがいいかと言われれば雰囲気と答えてしまうほどに
そこまで印象が強いシナリオではなかったが
面白い、面白くないではなく「綺麗」という感想が出てきたのは
この√の完成度が高かったからなのだろう
強い愛を感じた、そんな√だった
【美桜√】
幼なじみとの普通の恋愛
ただそれには、男性恐怖症という障害があり、それを克服していくという√
美桜の可愛さと相まって、王道らしい展開
……だったのだが、最後の落ちへもっていく場面での稚拙さを感じた
美桜らしくない行動で話を起伏させる(ライターがそれを意図して行っているとしても)
こなたの用事を妨げたわけでもないのに感情的になっているのを見ると
わざわざ最後にもっていくために、用意されたもののように感じてあまり好かない
車の事故を自ら防いだことから解消することに関しては腑に落ちるものがあったものの
起点の曖昧さがどうしてももやがかったしまった
美桜は√の中でたくさん照れる
素直でいい子である面からプラスで、字面まんまを受け止めて照れたり惚気けたりする行動は
ものすごく魅力的でこんな子が彼女ならと思わせてくれる
Fin1枚絵の手をつないでる場面は、今までの泣き顔を見てきたユーザーなら
今までの笑顔とは一味も二味も違う笑顔として見えるだろう
悠真と手を繋げる"幸福感"が全面に出ていて、とても心に響くものになった
若干のもやがあるものの"手をつなぐ"という日常を
効果的に描いている面白い√だった
個人的フェチな巫女の観点で書くと
1枚目のパイズリはお尻と相まってものすごくいいものなのだが
2枚目は巫女服っぽくなく和服のはだけた感じっぽいと思った
巫女服を着ているのだから、挿入場面でも巫女服っぽさを出してほしかった
【こなた√】
血のつながっている妹との禁断の愛
周りはもちろん歓迎するはずもなく、先生から反対されて妹から反対されてという√
こなたの可愛さ、キュンとくる部分もちろんあるのだが
如何せん、嫌にリアルである
それがシナリオ的にいい悪いはおいておいて
このゲームのテーマは「女の子と、恋をしよう」である
禁断を示すことによって本当に恋がしたくなるのか今一度考えては欲しかった
全体的に重い雰囲気が漂い、イチャイチャを楽しめる感じではなかった
妹萌えがある方なら、また違った見方ができるかもしれない
その気がない私としては進めることが若干の苦痛であった
「ぱれっと」に求められているもの
また、出そうとしたものは本当にこういうシナリオだったのだろうか
【夕莉√】
この√を一言で表すとしたら何だろうか
姉妹の絆だろうか、一言であらわすのが難しい
美桜のように、全面に女の子らしさを出していく感じではないのだが
相手を優先で考えてくれる、大和撫子的な彼女
ちょっとずつ進んでいく関係がなんとも微笑ましくも楽しく見ていられる
今回の√は花子が死ぬかもしれないという部分が終盤に絡んでくるのだが
ただ裏で行われている行動で、実際に悠真と夕莉との関係に影響を及ぼさない
そのせいでただ、別れてよりを戻すだけになってしまった
死神が思わせぶりな発言を最後にするものの、それが何を意図するのかはまるでわからない
もしかしたら悠真に知らないうちに恋をしていて……という流れなのかもしれないが
悠真を認める、夕莉を公に認めるという描写はあってもそのような感じには見えなかった
夕莉と愛を育むのを見ながら、花子が話の起伏となるという
正直に言うとよくわからない感じで終わってしまったのがとても残念だ
みなさんは大和撫子のような子と付き合ってみたいと思ったことはないだろうか
夕莉はそれを満たしてくれて、締めるところは締めてくれていた
どこか脆く壊れそうな印象を受けるが、それを支えてあげたいと思わせてくれる
シーンは物凄く力を感じた
1回目の只管に求めてしまうところや
3回目の水着でのHはとても興奮した
特に3回目は、自分のものを口に咥えているCGがとてもくる
その後の対面座位もいいアングルから書かれており
夕莉の顔、夕莉の胸を堪能できる素晴らしいCGであった
2回目は、バイト服でのシーンなのだが
アングルが股の下からの光景で、いいアングルとは言いづらかった
着物姿を映えさせるものがもう少し欲しかった
シーンに光るものを感じただけに、後半のオチに夕莉をもっと絡めていけたら
また印象は変わっていたかもしれない
筆者自身が悔いの残る√であった
花子の印象がかなり変わって良くなったのは収穫だったのかもしれない
対面座位ってスバラシイ!
【ティナ√】
死神ではなく恋の妖精として生きたかった死神の物語
やはりというのだろうか
ティナが死神の仕事をしながらも死神を受け入れられなかった
それを隠しつつ過ごしていったという部分に心を動かされた
自分が消えていくのを分かっていても命を消化することを受け入れない生き方には
すごいと思ってしまった
ティナ本来の愛くるしさも√内ではよく出ており
「子猫っぽさ」が様々な場面で散見された
まるで我が子のような愛らしさが出ていた
その半面、恋人のようではなかった
√ないでもしきりに「恋人っぽいことをしたい」と言っていたが
それでも恋人っぽくはなりきれなかった
シーンの見どころはフェラだと思う
自分の息子をかわいがるティナにはそういう気がなくても反応してしまうでしょう
肥田との絡みがあまり良くない部分とED後のそっけなさが惜しい点として挙げられる
特に肥田と主人公が喧嘩する場面は、あまりにも共感できなかった
入院してる彼女に別れをきりだしたのはそんなにも罪なのだろうか
人の恋沙汰に足を踏み入れて殴ってしまう主人公には少し冷めてしまった
【総評】
このゲームのテーマは「女の子と恋をしよう」である
実際蓋を開けてみると恋をしたくなる内容だっただろうか
それとは違う方向が大半だったのではないか
読み物としては嫌いではないが
そこがぶれたために、全体的にほんわかした何かになってしまったのだと推測する
ましろ色が受けたのは甘さだったはず
さくさくで恋をしようとしたユーザーは恋をしきれなかったのではないだろうか
--------------------------
単文のつもりでしたが、書きためていた長文が見つかったので
その後に追加するようにして書き上げました
美桜とこなたのあたりで結構時間があいてしまったので語りに差が生じていると思います
結果つまらなくはなかったが、特別面白くはなかったという感想です
今の2000~2500あたりの値段は“妥当”と感じてしまいました